![]() 紫外線のことを知り、効果的に防ぐことで、この夏は紫外線による肌のトラブルを最低限にしましょう! |
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STEP 1 | 去年のトラブルを 今年の紫外線対策に生かす |
STEP 2 | 年中で一番紫外線が強いのは、いつ? |
STEP 3 | 『塗る』だけでは、紫外線は防げません 食事によっても紫外線を防ぐ |
STEP 4 | いつ、どんな対策が必要? |
STEP 5 | 日焼け止めを選ぶ時の注意点 |
STEP 6 | 弱い日焼け止めの効果を高める秘密の方法 |
STEP 7 | 昼間に受けた紫外線の影響を、次の日に持ち越さないためには? |
STEP 8 | 週末のお出かけに備えて、予定している日焼けを予防する方法 |
STEP 9 | 日焼け後のケアの4つのポイント |
■ 美容の鉄則 編 | ■ 美肌に欠かせない栄養素 編 | ||
・肌のお手本を持つことで、きれいになる ・いいものをたくさん摂って、悪いものを遠ざける ・口から入るものを重要視する ・化粧品の考え方 ・スキンケアの基本は、食事と洗顔 ・紫外線の影響を、可能な限り小さくする ・日焼け止めは『塗る』より『食べる』 ・日焼けした肌を回復させる ・効率よくデトックスする ・美容における『個人差』 ・『こうなりたい!』ではなく、『なってしまった!』と思い込む ・体温を36.5℃に保つ | ・美肌作りに食事が重要な理由 ・油の摂り方を変える ・ビタミンA ・β-カロチン ・ビタミンB1、B2 ・ビタミンB6 ・葉酸 ・ビタミンB12 ・ビタミンC ・ビタミンD ・ビタミンE | ・炭水化物・糖 ・タンパク質・アミノ酸 ・脂質 ・α-リノレン酸 ・亜鉛 ・クロム ・セレン ・カルシウム ・鉄 ・食物繊維 | |
■ 肌の仕組み 編 | ■ 肌にいい食べ物 編 | ||
・表皮の構造 ・皮膚バリア ・ターンオーバー ・セラミド ・唇(粘膜) | ・真皮の構造 ・コラーゲン ・毛穴の構造 ・皮脂の分泌 ・汗 | ・栄養価が高い野菜や果物の選び方 ・ビタミンE、C、β-カロチンが豊富な野菜 ・食べたほうがいい油、控えた方がいい油 ・にきびとにんにく ・ミネラルや微量金属 | |
■ スキンケア 編 | ■ 美肌の敵 編 | ||
・ぬるま湯洗顔のススメ ・角質を削ってはいけない理由 ・肌と相性のいい油 ・日焼け止めの選び方 ・肌に優しいメイク | ・マイルドクレンジング ・ディープクレンジング ・エクササイズやマッサージの注意点 ・フェイスニング | ・タバコとタバコの煙 ・紫外線 ・ストレス ・お酒の飲みすぎ ・活性酸素 | ・疲れ ・食べすぎ ・炎症 ・肌に合わない化粧品 ・加工食品の摂りすぎ |
■ 肌のトラブルシューティング 編 | ■ 肌に関わる体調変化 編 | ||
・乾燥肌 ・敏感肌 ・シミ・そばかす ・にきび予防 ・にきびの改善 ・花粉症皮膚炎 ・アレルギー症状 | ・肌の凸凹 にきび痕、乾燥 毛穴の開き、角栓 ・たるみ ・くすみ ・皮脂の分泌過剰 | ・貧血 ・睡眠(メラトニン)不足 ・甘いものが止められない ・脂っこいものが止められない ・便秘 ・生理 ・運動不足 |
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![]() 早いもので、8月もあと数日ですね。
今年の夏は、本当に暑かったのですが、先週くらいから急に寒くなってしまって、気温の落差が激しい夏でしたね。 9月になると、また暑くなるという予報が出ているようですので、皆さん、体調を崩さないようにしてくださいね。 疲れたなぁ、ちょっと体が重いなぁという時は、ビタミンB群、亜鉛、α-リノレン酸を摂ると、疲労が回復しやすいですよ。 そして、体を暖めて、少し早く眠るのがオススメです。 それでは今日も、素肌のための栄養塾です。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * ☆素肌のための栄養講座 7 『ビタミンAは、種類がいっぱい』 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 七回目の『素肌のための栄養講座』です。 ビタミンAといえば、皆さんなじみの深いビタミンだと思うのですが、 食品成分表の分類も、ここ10年で変わりました。 ビタミンA(別名:レチノール) ┗A効力━β-カロチン (4訂食品成分表93) ↓ ↓ ビタミンA(別名:レチノール) ┗カロテン類┳α-カロテン ┣β-カロテン ┗β-クリプトキサンチン (5訂増補食品成分表2007) 変わりましたね~。 A効力は、確か中学の家庭科で習いましたが、 今の教科書では、カロチン類となっているのでしょうね。 β-クリプトキサンチンなんて、 聞いたことない方も多いのではないかと思います。 では、順番にお話しますね。 まず、ビタミンAとは、脂溶性のビタミンで、 レチノールというのが別名ですが、不足すると夜目が利かなくなる 夜盲症になるというので有名ですね。 レチノールは、目の中にある光を感知する部分で大事な働きをしますが、 それ以外でも大切な働きをしています。 それは、体の中の色々な仕組みに関わる『信号物質』としての働きです。 特に、細胞が増殖する時の信号物質として レチノールは広く使われているため、 ・粘膜細胞が増える → 粘膜強化(感染予防)、口内炎が治る ・肌の細胞が増える → ターンオーバーが活発になる、乾燥肌やシミが改善しやすくなる これらのような効用があるとされています。 化粧品にレチノールが入っているのは、 肌の細胞が増えることで得られる効果が期待されるからです。 このほか、コラーゲンを作る時の信号物質としても使われているため、 レチノールクリームは、シワを改善させるためのクリームや美容液に 入っている場合もあります。 しかし、実際に肌に塗って効果が出る場合と出ない場合がありますね。 それには、色々な理由が考えられますが、その中の1つに、 食事で充分な量のレチノールが摂れているとも考えられます。 食事で摂れていれば、肌にレチノールが充分あるため、 肌に塗っても効果はでません。 逆に、肌に塗って効果があるということは、食事で充分摂れていない証拠です 食事で十分な量のレチノールが摂れていない、または 疲れているため、栄養の吸収が悪くなっているなどが考えられます。 また、コラーゲンの場合は、細胞膜が過酸化して柔らかさを失っていれば、 どれだけ信号物質が出て、細胞の中でコラーゲンの材料が作られても、 外に出て行くことができないため、真皮層でコラーゲンが増えにくく、 あまり改善されません。 後者の場合は、α-リノレン酸を摂ることが効果的です。 →α-リノレン酸は、きれいと元気の味方 このレチノール、実は動物性食品にしか含まれていないビタミンですが、 動物は、肝臓にレチノールを保存するため、 レバー以外にはあまり多く含まれていません。 うなぎやドジョウは特殊で、 筋肉にもレチノールを持つことができるので、 レチノールを多く含んでいます。 また、食事として摂り入れることでレチノールの原料になるのが 植物に含まれているカロテン類です。 カロテン類にはとてもたくさんの種類があって、以下のようなものがあります。 ・α-カロチン → 緑黄色野菜(それほど多くはない) ・β-カロチン → にんじんや緑黄色野菜に含まれるオレンジ色の色素、広い種類の野菜に含まれている (緑が退色すると、葉がオレンジ色っぽくなります。このオレンジ色がβ-カロチンです。) ・γ-カロチン → 緑黄色野菜(それほど多くはない) ・β-クリプトキサンチン → 柿やみかんに含まれるオレンジ色の色素 (それほど多くはない) ・リコピン → トマトの赤い色素 ・ルテイン → ほうれん草やブロッコリーなどに含まれる黄色い色素 (緑が退色すると、葉が黄色くなります。この黄色がルテインです。) ・アスタキサンチン → いくらや鮭がもつ赤い色素 他にもたくさんあって、全部で数百種類以上ありますが、 全て性質や働きがよく似ていて、 赤や黄色、オレンジ色などの暖色系の色を持ち、 強力な抗酸化力、特に、一重項酸素を分解する力を持っています。 でも、実は、決定的な違いがあります。 それは、レチノールの原料に『なる』か『ならない』です。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - !!重要です!! - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - レチノールの原料になるもの →α-カロチン、β-カロチン、γ-カロチン、β-クリプトキサンチン レチノールの原料にならないもの →リコピン、ルテイン、アスタキサンチンなどの多くのカロテン類 リコピンやルテイン、アスタキサンチンは、 一重項酸素を消去する力がとても強いのですが、 レチノールとして利用することができないのです。 レチノールとして利用できなければ、 一重項酸素を消去する力しか持たないため、 抗酸化物質としての利用価値は低くなります。 一重項酸素は、肌に紫外線が当たることで発生する活性酸素でした。 ということは、紫外線を避けることで発生量を減らすことができると考えられます。 一方、体の中で多く発生し、大きな問題となる活性酸素は、 ヒドロキシラジカルです。 カロテン類は、一重項酸素の消去能は高いのですが、 ヒドロキシラジカルの消去能は低く、 ビタミンE、ビタミンCには遥かに及びません。 そのため、抗酸化物質としての体の中での利用価値が 低くなってしまうのです。 ただ、ルテインだけは少し特殊で、 カロテン類の中で唯一目に存在しているものです。 紫外線が当たれば、目でも一重項酸素が発生するので ルテインは充分摂って欲しいカロテン類です。 しかし、目だけのために必要なものですから それほどたくさんの量は必要ありませんし、 他のカロテン類を摂る時に同時に摂ることができるため、 サプリメントなどの特別なものは必要ありません。 ということで、カロテン類の中でも重要なのは、 ビタミンAとして利用することができる α-カロチン、β-カロチン、γ-カロチン、β-クリプトキサンチンの4種類です。 しかし、これらの間にもレチノール原料としての差があり、 β-カロチン > α-カロチン、γ-カロチン、β-クリプトキサンチン となっています。 レチノール原料になりやすさを、『レチノール当量』といいますが、 1 マイクログラムレチノール当量(RE) =12マイクログラム β-カロチン =24マイクログラム α-カロチン、γ-カロチン =24マイクログラム β-クリプトキサンチン となっています。 こうやって見ると、やはりβ-カロチンは優秀なのです。 緑黄色野菜の多くに含まれていて、 安価で手軽に手に入れることができます。 そして、含有量も多いので、β-カロチンとしても、レチノールとしても 充分な量を摂ることができます。 しかし、いくら優秀といっても、やはり摂りすぎはよくありません。 昔は、レチノールの過剰には害があるが、 β-カロチンはたくさん摂っても無害だといわれていました。 しかし、サプリメントによるβ-カロチンの過剰には、 様々な害が報告されています。 喫煙者がサプリメントでβ-カロチンを過剰に摂ることで、 肺がんの発生率が上昇するという報告があります。 レチノールは細胞分裂の信号物質になるため、 過剰に摂ったβ-カロチンがレチノールに変換されると 小さながん細胞が大きくなりやすいのかもしれません。 →β-カロチンの多い野菜・果物(4~5月編) サプリメントでの過剰には害がありますが、 食品から摂れる量には限度があるため サプリメントほどの過剰量は、なかなか摂れません。 このような理由から、未だ害の報告はありません。 いくら体によいものでも、サプリメントで過剰に摂ると 害になるものもあるということ、 よ~く覚えておいてくださいね! - - - - - - - - - - - - - - - ま と め - - - - - - - - - - - - - - - レチノールや体の中でレチノールになるカロテン類は、 とても重要な働きをしています。 粘膜の強化による感染予防にも、コラーゲンのためにも、 紫外線の影響を小さくするためにも、 とても心強い味方になってくれる栄養素です。 体のためにも毎日摂るようにしたいですね! そして体のためにすることは、全て肌のためになるんですよ。 今回の講義はここまでです。 復習したい方は、こちら →β-カロチンの多い野菜・果物(4~5月編) →α-リノレン酸は、きれいと元気の味方 →美肌の敵 5/ 活性酸素 →4~5月上旬の紫外線対策 →紫外線と黒い色 ☆補足☆ リコピンやルテインなど、レチノールとしての働きのないカロテン類には 抗がん作用をはじめ、様々な効果があると言われていますが、 これらについては、様々な研究機関で、まだ調査段階にあります。 テレビや雑誌、インターネットで言われている効用には 心惹かれるものもありますが、 カロテン類の本来の役割は、レチノールとしての働きにあります。 サプリメントを利用する場合は、この点をよく考えて利用してくださいね。 スポンサーサイト
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乳がんや乳がんの再発リスクを低下させるための、エビデンス(科学的根拠)に基づいた食事やライフスタイルを提案しています。 タバコを吸うと、どのくらいリスクが上がる? ビタミンDや穀類の食物繊維は、どのくらいリスクを下げる? 図や表を使って、丁寧に説明してます。 テーマ:健康、美容、ダイエット - ジャンル:ヘルス・ダイエット ![]() |
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![]() ゆりこさん こんにちは
今回はお願いコメントです。 次回は「食欲の秋」をテーマに 「肌にいい食べ物」を紹介する予定です。 この記事を更新するにあたり「素肌のための栄養講座」を 肌科でリンクしたいと思っています。 ゆりこさんがこれまで書いた記事、これから書く記事の中で お勧め記事を紹介してくれると助かるんですが・・・・ 宜しくお願いします。 >今生さん
ご無沙汰しております。 「肌にいい食べ物」特集をされるのですね。 素肌のための栄養講座をリンクしていただけるとのこと、ありがとうございます。 光栄です。 今の季節からのお勧めでしたら、去年の記事ですが、以下のものがお勧めです。 素肌のための栄養講座 2 『α-リノレン酸の働き』 これ以外で、『素肌のための栄養塾』の記事ではないものですが、以下のものがお勧めです。 夏に疲れた肌を回復させよう 2 夏に疲れた肌を回復させよう 3 肌の奥に コラーゲンを増やす くすみのない 透明感のある肌をつくる さらに、今後、公開予定の以下のものです。 肌のための栄養講座 10 『炭水化物と糖』 素肌のための栄養講座 12 『美容の大敵、亜鉛不足』 よろしくお願いします。 偶然このblogにたどり着き、ちょうど肌荒れで悩んでいたので、一気にまとめて読みました。とても勉強になりました!!さっそくぬるま湯洗顔を始めてみました(m'□'m)
私は万年口角炎&唇の荒れ&口周りの荒れに悩んでいて、今は皮膚科で処方してもらった塗り薬で落ち着いていますが、ネットで完治法を色々調べていたら、納豆を毎日食べるか納豆キナーゼ(?)を常飲するのがいいということにたどり着きました。納豆キナーゼについて今度いろいろ教えてください(^O^)/
【2008/09/06 21:51】
URL | 里佳 #-[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2008/09/07 17:14】
| #[ 編集]
>里佳さん
はじめまして。 一気にまとめて読んでくださってありがとうございます。 口角炎や口周りの荒れでしたら、β-カロチンを積極的に摂ることが良いですよ。 ただし、サプリメントでは摂らないでくださいね。 β-カロチンが多く含まれている食品を毎日積極的に食べることをお勧めします。 加えて、亜鉛、ビタミンB群、α-リノレン酸を摂ることをお勧めします。 これらを摂った上でぬるま湯洗顔をすると、かなり改善するのではないかと思います。 納豆キナーゼについては、分かりません。 不勉強ですみません。 ![]() |
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きれいと元気と食べ物 |
『きれい』と『元気』の源になる『細胞』に必要な栄養素やケアの方法について、科学的観点から、できるだけわかりやすくお話していきます。
プロフィール
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Author:ゆりこ
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肌のしくみを知ろう
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肌を美しくするためには、「肌のしくみ」を知ることが大切です。肌のしくみを知れば、肌がなにをして欲しいのか、なにをして欲しくないのかが解ってきます。
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